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モータ技術用語集

モータ関連の技術用語集です。技術者の方から一般ユーザまで、ぜひご活用ください。

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
A B C D E F H I L M N P R S T U V Y

あ行

アウターローター型

回転子が固定子の外側にあるモータ構造の事です。

アルニコ磁石

希土類磁石の一種で高温に強いという特長がある高価な磁石です。

圧電セラミックス

スピーカーなど、セラミックス両端に電圧をかけた時に生じるひずみを利用した素子の事です。

圧力

圧力には、ゲージ圧と絶対圧があります。絶対圧とは絶対真空に対する圧力で、ゲージ圧とは、大気圧に対する圧力です

アドミッタンス

電子回路における電流の流れやすさを示す値の事です。 インピーダンスの逆数をとり、記号「Y」で表されます。 アドミッタンスの単位はジーメンス(S)が用いられます。

アマチュア

トルクを発生させるための電流を流す装置(ロータ)の事です。「電機子」「アマチュア」とも呼びます。ロータに流れる電流をアマチュア電流と呼ぶ事があります。このアマチュア(armature)は、素人(amateur)の事ではなく、トルクを発生するための電流を流す装置の事を示します

アラゴの円板

磁石と非磁性物質の金属板(銅、アルミ等)との間に起きる現象です。円形の磁石と円形の金属板が隣接してならんでいて、磁石が回転すると、金属板も磁気を帯びていないにもかかわらず、磁石と同方向に回転するというものです。磁石が回転すると、電磁誘導により金属板の中に渦電流が生じ、それが磁石と作用し合い電磁推進によって回転します。

インダクションモータ

交流電動機の代表的なモータです。 固定子の作る回転磁界により、電気伝導体の回転子に誘導電流が発生し滑りに対応した回転トルクを発生させます。

インバータ

直流電力から交流電力を電気的に生成する(逆変換する)電源回路、またはその回路を持つ電力変換装置の事です。逆変換回路(ぎゃくへんかんかいろ)、逆変換装置(ぎゃくへんかんそうち)などとも呼ばれます。

インダクタ型モータ

インダクタ型同期モータ(inductor-type synchronous motor)の動作原理は、ステータコイル(電磁石)に流す電流の周波数にロータの動きを同期させ、吸引および反発を行いながら回転運動に変えていくものです。つまり、ロータの回転速度が、電流の周波数で一意に決まる回転速度(同期速度)の整数分の1になります。ロータ構造から、

  • クローポール型(claw-polemotor)
  • ハイブリッドステッピングモータ型(超低速同期モータ)(slow-synchronous motor)

の2種類に分類できます。

インダクタンス

電気回路を流れる電流値が変化すると電流変化を妨げる方向に逆起電力が働きます。その時、電流の時間的な変化に対する逆起電力の比をインダクタンスと言います。

インナーロータ型

回転子が、固定子の内側にあるモータ構造の事を言います。

インピーダンスプロテクター

モーター巻線のインピーダンス(交流抵抗)を利用して、設計上巻線コイルの拘束時飽和温度を焼損温度以下に押さえる方式です。特別な保護回路が入っている訳ではなく、拘束時、巻線飽和時の温度上昇値が125℃以下になるよう設計されたものです。

渦電流モータ

起動時に大きなトルクを発生し、速度の上昇とともにトルクが低下する特性をもっているモータです。

埋込磁石型

ロータの内側に永久磁石が埋め込まれたタイプのモータを、埋込磁石型:IPM(interior permanent magnet)と呼びます。

エアギャップ

空隙(エアギャップ)。「ステータ」と「ロータ」との空隙の事です。

永久磁石界磁型DCモータ

永久磁石式ブラシ付きDCモータの事です。「brush motor」「brushed motor」「永久磁石界磁形整流子電動機」「ガバナレスモータ」「永久磁石界磁型DCモータ」とも呼びます。模型用モータや自動車補機用モータなど世界で一番多く使われているモータです。

永久磁石界磁形整流子電動機

界磁(固定子)にフェライトなどの永久磁石(強磁性体)を用いた整流子電動機の事を言います。

温度ヒューズ

電気機器の回路ショートや回路部品の故障などに起因する過電流によって生じる機器の発熱を感知し,回路を遮断する過熱保護部品の事です。

か行

回転磁界

S極とN極の対が中点もしくはある軸を中心に、あたかも回転しているかのように極性が変化する磁界の事を言います。交流電動機の動作の鍵となる原理です。

回路損

回路内部のスイッチング等による損失の事です。

加減速時定数

モータを加速、減速する際に、制御回路がモータに与える速度指令に対する応答性を表す数値の事です。加減速時定数を小さく設定するとモータは短い時間で加減速しますが、実際にはロータや負荷の慣性モーメントの影響がありますので、ある限界より小さくしても意味がありません。また、急速に加減速すると振勤やオーバーシュートが生じるため、加減速時定数を小さく取れない場合もあります。

仮想仕事の原理

力学におけるエネルギー原理の一つで、「ひとつの物体が複数の力の影響下で釣り合っているとき、その物体が十分小さい仮想変位を受けるときはその力のする仕事は 0 であり、逆もまた真である事を示した原理です。もし十分小さい仮想変位中に、この力のなす仕事が0であれば、それらの力の影響を受ける物体は釣り合っている」という事になります。大雑把に言えば、仮想的な変位に対して、外力のなす仕事と内力のなす仕事が等しくなるという事です。

ガバナ

直流モータの回転速度をー定に保つ制御装置の事です。機械式と電子式があります。機械式ガバナはロータとー緒に回転する錘とスイッチで構成されています。ロータの回転速度が高まると遠心力で錘が外周に動くことによりスイッチが開き、巻き線に流れる電流がゼロになってロータの回転速度が落ちます。電子式ガバナは回転速度に比例するモータの逆起電力を検出し、これがー定になるようモータの駆動回路を制御する電子回路で構成されています。

ガバナレスモータ

永久磁石界磁型DCモータの事を言います。模型用や自動車用など、世界で一番多く使われているモータです。

加熱保護装置

サーマルプロテクタや温度ヒューズなど、温度限界を超えない為に設けられた安全装置の事です。

慣性モーメント

物体の回転のしやすさを表す量です。慣性モーメントの値が大きいほど、その物体は回転しにくくなります。慣性モーメントは一般に記号Iで示され、並進運動における質量の大きな物体は動かしにくく、質量の小さな物体はより少ない力で動かしたり、動きの方向を変える事ができる事を言います。単位は[kg・m2]です。

空隙

空隙(エアギャップ)。「ステータ」と「ロータ」との空隙の事です。

希土類磁石

希少金属を使った磁石で、非常に強い力を発揮する事が出来ます。磁石の種類にはサマリウムコバルト系やネオジウム系があります。

基本ステップ角度

ステッピングモータの1パルス当りの回転角(ステップ角)を基本ステップ(フルステップ)角度と言います。

機械損

軸受の摩擦などによって失われる損失の事です。

起動トルク

回転数がゼロ、すなわちモータが動き出す瞬間のトルクを示します。このトルクより大きい負荷がモータ軸に加わっていると、モータは起動する事ができません。

逆起電力

回路の電流の変化によって生じる,電流と逆向きの起電力の事です。

モータを語るときに「極数はいくつですか?」という問いによく遭遇します。極数、あるいは極(magnetic pole)とは、モータをシャフトに対して垂直に切った面に現れる、磁極(NSNSNS……)の数の事です。基本的には、極数は偶数(2,4,6,8……)です。巻線の方式には分布巻と集中巻がありますが、集中巻の場合はブラシレスモータに適していて、コイルの結線によって極数を変える事が容易です。6コイルステータでは2極になるような結線と、4極あるいは8極になる結線が可能です。ただし出来上がったモータの極数を4にしたり8にしたりする事はできません。9スロットステータでは12極にする事が多い分布巻は誘導モータに適していて、最初から極数を決めて巻線します。小型モータでは4極が多いですが、秒速50あるいは60回転近い高速運転用には2極モータが使われます。ブラシレスモータが出現する以前は、特殊な巻線の結線を変更する事によって、かご型誘導モータの極数を変更する技術が使われた事もあります。

極数

溝や隙間という意味で、コイルが巻線される部分が溝となっている事から、その数をモータの構造を示す際に使用します。極数といった場合、マグネットの磁極数を指すため、モータの基本構造を示す際に、マグネットとスロットの数を合わせて「極スロット数」と言い表されます。「コア数」「ポール数」といわれる事もあります。

くま取りコイル型単相誘導モータ

くま取りコイル型単相誘導モータ(shaded-pole type single-phase induction motor)は、主巻線の他に、主巻線から電気角で90°より少ない角度だけずれた位置に、短絡された補助巻線を持つ誘導モータです。補助巻線は、主巻線からの変圧器作用で電圧を誘導して短絡電流を流し、その起磁力と主巻線の起磁力によって回転磁界を発生します。くま取りコイルに発生する損失のために効率は良くありませんが、構造が簡単なので、ファンモータのような小容量のものに用いられます。

クロスフローファン

ブロワに似たランナーを持っているファンの事です。両側面が側板で覆われているため、軸方向からの気体の流入がありません。そのため、ランナー内を通り抜ける貫流が発生します。この風の流れを利用したファンモーターがクロスフローファンです。長い円筒状のランナーを用いて送風するので、風の幅を広くとる事ができます。また、風をランナー円周に沿って横方向に吐き出すため、均一な風が得られます。

クローポール

PM型ステッピングモータの鉄板の爪型の部分をクローポールと呼びます。このクローポールを、誘導子(inductor)と呼ぶ事もあります。この時の誘導子とは、NSNSの磁極をつくり出す構造という意味になります。クローポールをもつモータを「inducto rmotor」という事がありますが、誘導モータ(induction motor)と混同しやすいので、注意が必要です。

ゲージ圧

大気圧に対する圧力の事です。絶対真空に対する圧力は、絶対圧と呼びます。

ケイ素鋼板

通常の鋼板に珪素を添加し、鉄損を抑えた鋼板です。モータ及びトランスなどに用います。電磁鋼板とも言います。

継鉄

2つの磁石間を磁束で結合するための鉄心の事です。ヨーク(yoke)とも言います。

減磁電流

磁石は、電機子反作用磁界によって減磁を受けます。この場合、永久磁石の磁力を減少させる方向に作用する電流を減磁電流と言います。

固定子

ロータを回転させるための力を発生させる部分で、「固定子」「ステータ」「stator」と呼びます。

効率

機械などの仕事量と消費されたエネルギーとの比率の事を言います(単位:%)

コイル

モータの場合、ポールに電線を巻いたものを「コイル(coil)」と呼び、各コイルを相互に結線した状態を「巻線(winding)」と呼ぶのが一般的です。

コンデンサ

電荷を蓄え、電流位相を90度進める事が出来る電子部品です。

コンバータ

単相交流や三相交流を直流に変換する機器の事です。ダイオード、サイリスタ、あるいはトランジスタと呼ばれる半導体素子が使われています。

コギング

モータのコイルに通電してない時も、モータシャフトを指で回すと、ロータの歯と永久磁石の作用によって、ゴツゴツとして反抗力を感じる事があります。これをコギングと呼びます。

交流モータ

交流モータ(alternating-current motor)は英語では短縮してAC motorと表記する事が多々あります。大きく分類すると①整流子型モータ②同期モータ③誘導モータに分類されます。また、使用する電源の種類によって三相交流を使用する三相モータ、単相交流を使用する単相モータ、それ以外に分類されます。最近では、三相交流モータをインバータ(inverter)という半導体素子を用いた電力変換回路によって駆動する機会が多くなってきました。インバータによって電圧と周波数を制御して、目的にかなった回転速度とトルクで運転するためです。

さ行

サージング

ファンの風量が周期的に不安定な状態になっている動作領域のことです。騒音も増すため、サージングにならないファンを選定する必要があります。

サーマルプロテクター

モータの巻線温度が一定の温度を超えると、自動的に接点を切ってモータを停止させる素子です。サーマルプロテクタはバイタル方式で、接点には金属中で電気抵抗が最も低く熱伝導は銅について大きい純銀を使用します。

最大自起動周波数

ステッピングモータで、パルス入力により回転する最大の周波数の事を言います。

最大連続応答周波数

ステッピングモータに入力するパルス周波数で、モータが連続動作できる限界の周波数の事です。

サーボ

電子制御によって回転角や回転速度を制御するモータの事です。

三相交流

三相交流(さんそうこうりゅう)は、電流または電圧の位相を互いにずらした3系統の単相交流を組み合わせた交流の事です。

三相モータ

三相交流電源を用いる誘導電動機です。誘導電動機の中では、一番簡単な構造になります。

磁気抵抗

磁力線の通りにくさを表す量の事です。

自起動領域

外部から入力されるパルス信号に同期して、起動、正回転、逆回転の制御が可能な周波数範囲の事です。

システムインピーダンス

軸流ファン実装機器内の部品密度、流路形状などにより空気の流れが妨げられ圧力損失となります。この空気の流れに対する抵抗の事を言います。

ジッタ

ジッタとは、信号波形の時間的な揺らぎの事です。アナログ信号において一定周期で繰り返されるべき波形が部分的に早くなったり遅くなったりする事や、それによって引き起こされる受信側での品質低下の要素を指す事もあります。

シロッコファン

遠心送風機の一種で,多翼送風機とも言います。前向きで半径方向の高さが低く幅の広い多数 (36~90枚) の羽根を持ち、効率は60%程度です。構造上、高速回転ができないため風圧も 200 mmH2O (1.96kPa) 程度までですが、送風量が変化しても風圧の変化は少いという特長があります。

シャフト

出力軸の事です。

出力

仕事量を表します。単位はW(ワット)です。

進行波

空間内を一定方向に進む波の事を言います。

スイッチドリラクタンスモータ

リラクタンストルク(吸引磁力)を切替ながら利用し、回転するモータの事です。

垂下特性

モータにおいて負荷トルクが増加するに伴い回転数が低下する特性を言います。垂下特性を持たないモータは、回転が不安定になりやすい傾向があります。

スキュー

トルクムラを減らす方法として、ロータに溝を回転方向に対して斜めに入れる方法です。スキュー(skew)または斜溝といいます。

磁束密度

磁界の強さを表す量です。磁界の中で、磁界に垂直な断面の単位面積当たりに通っている磁束です。

ステッピングモータ

一定の間隔で瞬間的に電流量を変動せるパルス状の入力電流によって駆動するモーターの事です。パルス電流が入力されるごとに、一定の角度ずつモーターが回転するよう制御されています。この時の回転角はステップ角と呼ばれます。ステップ角を小さくする事で、モーターの位置を決める精度を向上する事ができます。基本構造は、回転軸に取り付けられた磁石(ローター)と、その外側に固定された電磁石(ステーター)とで構成されます。ステーターに巻きつけられたコイルにパルス電流を流すと、磁力が発生し、ローターが引きつけられる事で回転します。他のモーターに比べて構造が簡単で長寿命です。また、システムコストが安く、フィードバック制御が不要であり、デジタル制御回路に向いています。一方で、高速回転が困難で、消費電力が比較的大きいです。

ステップレート

ステッピングモータの速度は、毎秒のパルス数(ステップ数)である[pps]で表すのが一般的です。これをパルスレート(パルス周波数)、あるいはステップレートとも呼びます。

ステータ

固定子(モータの回転磁界を発生する部分)の事です。

スルー領域

自起動領域から周波数を増加させるとき、あるいは負荷トルクを増加させるとき、モーターが入力信号に同期を保って応答できる領域の事です。

スロット

溝や隙間という意味で、コイルが巻線される部分が溝となっている事から、その数をモータの構造を示す際に使用します。極数といった場合、マグネットの磁極数を指すため、モータの基本構造を示す際に、マグネットとスロットの数を合わせて「極スロット数」と言い表されます。「コア数」「ポール数」といわれる事もあります。

整流子型モータ

整流子型モータ(commutator motor)とは、整流子型ロータを使うモータの総称です。現在でも大量に使われているのが、ユニバーサルモータ(交流シリーズ、交流直巻モータともいう)の名前で呼ばれるモータの類です。主な用途は、電気掃除機、電動工具およびジューサーです。単相交流を電源として高速運転が必要な分野で使用されます。

絶対圧

絶対真空に対する圧力の事です。大気圧に対する圧力は、ゲージ圧と呼びます。

セトリングタイム

入力デジタル信号に、ステップ出力が得られるような変化を与えた場合の出力応答に関わる値で、入力データが変化した後、出力値が目標値の許容範囲(±0.5LSB)に到達するまでの時間の事です。

磁界

磁気がはたらく空間の状態を「磁界」といいます。 例えば、紙の上に砂鉄をまいて磁石を置くと、砂鉄はその周りにきれいなラインを描きますが、これは磁界の作用です。 つまり磁石の周りに磁界が生じているのです。 また、磁界は磁石の周りだけでなく、電気的には電流が流れている物の周りには必ず磁界が発生しています。

静圧

空気が静止している時に生じている圧力の事です。

整流子

直流発電機において電機子に発生した交流を直流に変換するための整流機構の事です。電機子の回転コイルに接続された整流子片と絶縁片が交互に組み合わされ、回転軸のまわりに円筒状に並び、これを2個のブラシが摺動(しゅうどう)、コイル内に生じる交流の同一方向の電流のみがブラシを通じて流れます。

整流子モーター

電機子に流れる電流を回転位相に応じて切り替え、回転モーメントを一定方向に保つための機械的整流子とブラシを有するモータの事を言います。

絶縁体

ゴムやプラスチックなど、電気の通りにくい物質の事です。

全圧

静圧と動圧を合わせたものを全圧と呼びます。

損失

銅損、鉄損、ヒステリシス損、スイッチング損などのロスの事です。

ステータ巻線にどのような方法で電流を与えるかに関係して、「相(phase)」という概念があります。基本になる相数は、1より大きくかつ最小の奇数、つまり3です。3つの相を区別する時には、U、V、Wという記号を付けます。U、V、W巻線は、等間隔に配置されています。その他の相数として、ステッピングモータなどに使われる2、4、5相があります。

た行

タコゼネレータ

タコジェネレータ(tachogenerator, TGと略する)は フレミングの右手の法則を原理とする直流発電機であり、回転速度に比例した直流電圧を発生します。タコ(tacho)とは「速度」を意味するギリシャ語のtakhosに由来します。

脱調

同期機において、負荷が大きすぎて同期速度と実際の回転速度とが一致しなくなる状態の事を言います。

ターボファン

シロッコファンと羽根車の形態は似ていますが、比較的広幅の後向きの羽根がついているのがターボファンです。他のファンに比較して最も静庄が高くできます。

脱出トルク

自起動領域から周波数を増加させた時、あるいは負荷トルクを増加させた時に、入力信号に同期を保って回転する場合の最大のトルクの事です。

ダブルチャンバー

風量-静圧特性の測定方法の一種です。ダブルチャンバーの場合、独立した2つの風洞の間に風量測定用ノズルがあり、測定されるファンは装置の入り口に取り付けられます。ノズルを通過する風量は、ノズル前後の圧力差を測定し、これに温度気圧補正を行う事により算出され、これと同時にファンより発生した静圧も測定する事ができます。補助ブロアは、ファンの前後の圧力差が0の場合に風量の測定を可能にするため、ノズル前後に圧力差を生じさせる役割をします。

他励モータ

電磁石により界磁束を発生させる「電磁石界磁型型DCモータ」で、界磁巻線と電機子巻線を別々の電源に接続したものです。両巻線の電流を個別に制御する事によって、広い範囲の速度制御ができます。

単相モータ

単相交流電源で駆動するモータの事です。電源として家庭に配電されている100V50/60Hzを利用します。いくつかの方式がありますが、一例としてコンデンサを使って擬似的な2相交流にしてモータに供給する方式などがあります。

単相誘導モータ

単相交流電源で駆動する誘導モータの事です。主に「くま取りコイル形」「分相始動形」「反発始動形」「コンデンサ始動形」「コンデンサ運転形」「コンデンサ始動運転形」に分類できます。

超音波モータ

人間の耳には聞こえない超音波(周波数20kHz以上)を使ってロータを移動させるモータの事を言います。

直巻モータ

読み方は、「ちょっけん」あるいは「ちょくまき」です。電磁石により界磁束を発生させる「電磁石界磁型型DCモータ」で、界磁巻線と電機子巻線を直列に接続されています。回転速度が、負荷の変化によって大きく変化するのが特徴で、起動時または低速時では大きなトルクを発生し、負荷が低下すると高速になります。このような特性を、一般的に直巻特性といいます。この特性を活かして、クレーン、電車およびエレベーターなどの特定用途に使われてきましたが、現在では、誘導モータや同期モータをインバータで可変速制御する方法に置き換えられています。このモータは、交流でも回転しますが、直流モータとして設計したモータを交流で回転させると、鉄損等の損失が増加するため異常に発熱します。

直流モータ

広い意味では直流(direct-current motor)で動作するモータ全般を指しますが、狭い意味では「ブラシ付きDCモータ」の事を差します。DCモータは、永久磁石を用いる永久磁石界磁型と、永久磁石を使わない電磁石界磁型との2種類に大別されます。

定格回転数

モーターが定格出力を出す時の回転速度で、使用上最も望ましい回転速度の事を言います。

定常波

定常波(ていじょうは、standing waveまたはstationary wave)とは、波長・周期(振動数または周波数)・振幅・速さ(速度の絶対値)が同じで進行方向が互いに逆向きの2つの波が重なり合うことによってできる、波形が進行せずその場に止まって振動しているようにみえる波動の事を言います。

停動トルク

モータが出しうる最大のトルクの事を言います。回転中にこのトルクを超える負荷をモータ軸に加えると、モータは停止します。

鉄心

磁束の通路の事で、鉄心の文字から分かるように材料は鉄です。また、2つの磁石間を磁束で結合するための鉄心を継鉄(ヨーク:yoke)といいます。機械構造用の鉄と鉄心用の鉄には、副成分の種類に違いがあります。機械構造用の鉄には炭素(C)が含まれていますが、鉄心用の鉄にはシリコン(Si)が混入されており、これには珪素鋼という名称があります。モータの場合には、鉄心はステータ鉄心とロータ鉄心とに分かれ、両者間の空隙(エアギャップ)を通して磁気回路が構成されます。電磁石界磁型DCモータ(後述)の界磁回路を構成するステータ鉄心では、磁極は直流で励磁されるため鉄心を積層構造する必要はなく、軟鋼が用いられます。一方、電機子回路を構成するロータ鉄心では回転とともに磁束が変化するので積層鉄心が用いられます。また、小型DCモータでは、磁極に永久磁石がよく利用されます。同期モータのステータ、誘導モータのステータとロータの鉄心は共に交流で励磁されるので、何れも積層鉄心を用います。

鉄損

磁性材料の電気的なロスの事を言います。鉄損は、主としてヒステリシス損と渦電流損に分かれます。

転流

サイリスタなどの電力用半導体素子を用いてインバータを構成した場合、入力が直流なのでオン制御だけでなくなんらかの方法を用いてオフ制御をしなければ交流に変換することができません。このオフ制御することを転流と言います。

電線

電気を通す為の導体の事を言います。主に銅線、アルミ線などがあります。ケーブル又はハーネスともいいます。

デイテントトルク

マグネットとコアの間で働く非励磁状態での磁気吸引力の事を言います。

電機子

トルクを発生させるための電流を流す装置(ロータ)の事です。「電機子」「アマチュア」とも呼びます。

電磁石界磁型DCモータ(winding-field DC motor)

電磁石により界磁束を発生させるタイプのモータです。「分巻モータ」「直巻モータ」「他励モータ」があります。主として出力が1馬力(およそ750W)程度の中型からそれ以上の大型で採用されていました。

電動機

電力を動力に変換する装置の事です。「electric motor」「motor」「モータ」「電動機」とも呼びます。

動圧

風の速度によって生じる圧力の事です。

同期モータ

マグネットロータと、多極ステータの組み合わせでステータ磁極の変化に同期してロータが回るモータの事です。

同期回転数

一般に同期回転速度の事をいいます。 f=周波数(Hz)、P=電動機極数(ポール数)、n=同期回転速度(min-1)とすると、n=120f/Pで表されます。

計算例

50Hz、4Pモーターの回転速度はn=120×50/4=1500(min-1)

実際の回転速度は、上記計算式より2~3%のスリップがあるので回転速度は減少します。(メーカーによりスリップ率は異なります)

同期速度

交流を電源とする回転機(電動機や発電機)において、界磁に交流電流を印加した時、固定子と回転子との間(ギャップ)に生じる回転磁界の回転速度の事をいいます。※界磁(かいじ、英: field system)とは、整流子機や同期機を電動機または発電機として使用する時に磁界を発生させる固定子または回転子の事です。 永久磁石や電磁石が使用されます。

導線

電流の通路の事を言います。電線(magnetwire)とも呼びます。材料としては銅が一般的ですが、まれにアルミニウムが使用される場合もあります。電線には、電源からモータへと電力を供給するためのリード線と、モータ内部に巻かれて結線された巻線があります。磁界を発生するための電線という意味から、巻線の事を英語ではmagnetwireと称します。また、電線の絶縁材(後述)にエナメル樹脂を用いていた事から、日本語ではエナメル線という名称もあります。現在は、絶縁材に高分子材料を用いていますが、エナメル線の名前だけが残っています。エナメル線の名称は、モータの巻線の部材という意味から、上記の英語magnetwireに対応する日本語として用いられます。

トルク定数

モータに電流を流すと電流と界磁の磁束とによりトルクが発生します。この電流と発生トルクとの関係の事をモータ定数といいます。単位は、(N・m/A)です。モータ定数が大きいほど制御のための電流が小さくて済みます。。

透磁率

磁化のしやすさの事です。この値が大きいほど磁気抵抗が小さく磁化しやすい反面、減磁もしやすくなります。透磁率が小さいほど磁化しにくく、減磁しにくくなります。

銅損

マグネットワイヤ(銅線)に電流を流し磁界を発生させた時に、電線などの抵抗で発熱する損失の事を言います。

トルクリップル

モーターが回転中に出力するトルクの変動量の事です。

な行

二相交流

20世紀初頭の多相交流電気を配電するシステムであり、電圧の位相が90度、つまり1/4周期ずれた2組の交流電気です。現時点では三相交流に置き換えられ、産業では使用されていません。

入力電力

モータに入力する電力の事です

は行

ハイブリッド型ステッピングモータ

VR形とPM形の利点を兼ね備えたステッピングモータの事です。HBはハイブリッドの略称です。
※VR(variable reluctance)形とは、永久磁石を使用しないステッピングモータの事です。
※PM(permanent magnet)形とは、永久磁石を使用するステッピングモータの事です。

パーミアンス

磁気抵抗(リラクタンス)の逆数で、磁束の流れやすさを表す量です。磁気回路は磁束があたかも「伝導する」かのように働くため、断面積が大きくなればパーミアンスも大きくなり、長さが大きくなればパーミアンスは小さくなります。これは電気回路における電気伝導度と類似しています。

パルス周波数

ステッピングモータの速度は、毎秒のパルス数(ステップ数)である[pps]で表すのが一般的です。これをパルスレート(パルス周波数)、あるいはステップレートとも呼びます。

パルスレート

1秒間に出力されるパルス数の事です。単位は、[bps]です。

パワーレート

パワーレート=無負荷で定格速度に達する時間Tに対する定格パワーの比です。単位は[W/s]です。

馬力

仕事率の単位です。最近では、モータの動力を馬力で表示する事は、めっきり少なくなりましたが、一部には馬力による表現も残っています。W(ワット)と馬力の関係は、英馬力[HP]と仏馬力[PS]で多少異なります。1HPが約750W(正確には745,6999W)に相当します。モータの場合は、あくまで補助的な表現と考えたほうがよいでしょう。

ヒステリシス

加える力を最初の状態の時と同じに戻しても、状態が完全には戻らない事を言います。

ヒステリシスモータ

ヒステリシスモータ(hysteresis motor)は、ステータに分布巻ステータ、ロータに半硬磁鋼ロータを使用したものです。ヒステリシス特性を利用して回転し、回転ムラや振動が非常に少ないモータです。また、起動トルクと停止トルクの差がないため、一定負荷の条件下での運転が望ましいといえます。

非同期モータ

誘導モータの別称です。

表面磁石型

ロータ外周に永久磁石が貼り付けられたタイプを表面磁石型:SPM(surface permanent magnetic)と呼びます。

ファラデーの法則

  • 電磁誘導によって回路に生じる起電力は、その回路を通る磁束の時間的な変化の割合に比例するという法則の事です。
  • 電気分解で極に析出する物質の量は、流れた電気量に比例し、物質1グラム当量を析出させるのに必要な電気量は常に一定であるという法則の事です。

フィードフォワード制御

自動制御の方式の一種。出力に変動を起こさせるような外乱を予測し、前もって打ち消してしまう制御方式。

フィードバック制御

自動制御方式の一つで、出力の信号を入力側に送り返して適切な目標値または基準値になるように出力を制御するものの事です。

風洞試験装置

人工的に小規模な流れを発生させ、実際の流れ場を再現・観測する装置ないし施設。発生させた流れの中に縮小模型などの試験体を置き、局所的な風速や圧力の分布・力・トルクの計測、流れの可視化などを行う。

風量-静圧特性

ファンの風量-静圧特性図(P-Qカーブ)は、吸込み口及び吐き出し口にかかる圧力の損失による風量と静圧の関係を曲線で表したものです。圧力による損失(静圧)が0の場合を最大風量、圧力損失(静圧)が最大の場合を最大静圧と呼びます。

フェライト磁石

フェライト磁性体による磁石の事を言います。 一般的な磁石には、強磁性のハード・フェライトが使われます。 軟磁性のソフト・フェライトは、フェライトコアなどに使われます。

負荷

モータに、定格トルクを超える負荷が加わった状態の事を言います。

風量

単位時間当たりの風の流れる量の事です。単位は[m^3/分]などとなります。

分巻モータ

電磁石により界磁束を発生させる「電磁石界磁型型DCモータ」で、界磁巻線と電機子巻線を並列に接続したものです。分巻モータ(shuntmotor)は、図に示すような集中巻ステータと整流子ロータで構成され、界磁(ステータ)巻線と電機子(ロータ)巻線を並列に接続します。負荷(モータシャフトに掛かる荷重)が変動しても、回転速度が大きくは変わらない特徴があります。分巻は「ぶんけん」あるいは「ぶんまき」と読みます。

ブラシ

回転子電極に摺動させる電極を指します。DCモーターなど、回転子に給電する必要のあるモーターについています。磨耗するため、メンテナンス作業などにより交換する場合もあります。カーボン(炭素)粉と銅粉を、混合して製作するものがメインです。

ブラシ付きDCモータ

永久磁石式ブラシ付きDCモータの事です。「brush motor」「brushed motor」「永久磁石界磁形整流子電動機」「ガバナレスモータ」「永久磁石界磁型DCモータ」とも呼びます。模型用モータや自動車補機用モータなど世界で一番多く使われているモータです。

ブラシレスモータ

整流子モータからブラシをなくした、高効率・長寿命モータの事を言います。

ブラシレスDCモータ

ブラシ付きDCモータの欠点である「ブラシが摩耗する」「電気ノイズが発生する」を、ブラシを無くす事で改善したDCモータです。「メンテナンスフリー」「小型化」「モータの効率が高い」「放熱能力が高い」などの特徴があります。通常、回転子が永久磁石、固定子がコイルになっています。DCモータと比べるとコイルと磁石のどちらが回転するかの違いで、回転原理や出力特性等の基本的性質はほぼ同じです。コイルが回転しないので、ブラシと整流子は必要ありません。しかし、何らかの方法でロータの回転位置を検出して、コイルへの電流を切り替える工夫が必要になります。ブラシレスにするためには、この電流の切り替えを機械的な接点以外で行う必要があります。そこで、ブラシレスDCモータを駆動するには、半導体素子を用いた駆動回路を用いて機械的な接点を使わずにコイル電流を切り替えます。ブラシレスDCモータは、半導体素子の発達とともに発展してきたモータで、専用の駆動回路なしで回る事はできません。「無整流子電動機」「ブラシレスモータ」「brush-less DC motor」「BLDC」「DCBL」とも呼びます。「DC」を取ってブラシレスモータと呼ぶ事もあります。

フレミングの法則

  • フレミング左手の法則:モータ(電動機)の原理を説明したもので、磁界(磁場)の方向と磁場の中に置かれた電線に流す電流の方向とそれによって電線に加わる力の方向の関係を示したものです。
  • フレミング右手の法則:発電機の原理を示したもので、磁界(磁場)の方向と磁場の中に置かれた電線を動かす方向とそれによって電線に流れる電流の方向の関係を示したものです。

プロペラファン

扇風機のような形の羽根をした換気扇です。簡易な構造で低価格です。無風の時や気密性が低い場合は風量が多いが、外の風の影響を受けると風量がダウンするため、気密性の高い建物や高層階への設置はあまり適しません。また、羽根の回転音が風量によって大きくなるという傾向があります。また、ダクトなどでファン(羽根)と排気発生場所をつなぐと、極端に風量が減少します。

ベアリング

機械部品のひとつで、回転や往復運動する相手部品に接して荷重を受け、軸などを支持する部品の事を言います。軸受とも言います。

ベクトル制御

交流電動機の制御方法の一つです。交流電動機を流れる電流を、トルク(回転力)を発生する電流成分と磁束を発生する電流成分とに分解し、それぞれの電流成分を独立に制御する方式です。これにより電動機の回転磁界の磁束の方向と大きさをベクトル量として制御できるようになるため、ベクトル制御とも呼ばれます。英語では磁界方向制御(field orientation control)となります。

保磁力

磁化された磁性体を磁化されていない状態に戻すために必要な、反対向きの外部磁場の強さの事を言います。

ホールIC

ホール素子と電子回路をワンチップに一体化したのが、ホールICと呼ばれるICです。ホール素子からの出力は小さいので、実用上は出力を電子回路で増幅したり、コンパレータという電子回路を用いてスイッチング出力に変換します。ホールICには、リニア型とスイッチング型があり、両者は制御方法によって使い分けられます。

ホール素子

磁力によって出力電圧が変化する半導体センサの事です。ブラシレスDCモータのロータ位置検出などに用いられます。

ホールディングトルク

回転子を同じ位置に電気的に固定して、どこまで耐える事が出来るかを表す保持トルクの事を言います。

ポール

モータをシャフトに対して垂直に切った面に現れる、磁極(NSNSNS……)の数の事です。極(magnetic pole)とも言います。

保護等級

モータの外被構造による保護方式については、次のようなものがあります。

開放形

保護されていない構造

保護形

外被に開口があり、モータ周囲の外気が内部と流通できる構造

全閉形

モータ周囲の外気がモータ内に流通しないように外被が閉鎖された構造

防滴形

水に対する保護を施した構造

防滴保護形

保護形、防滴形両者の条件を満足する構造

全閉外扇形

全閉形ファン付き。外被表面が冷却される構造

全閉自冷形

全閉形ファン無し。自然放熱方式

全閉他力通風形

全閉形ファン無し。外気に一定の空気の流れがあり外扇ファンと等価な働きがある冷却方式

防爆形

指定された爆発性ガスの存在する場所で実用上支障なく運転できる構造。安全増防爆形、耐圧防爆形等がある。

屋内形

屋内使用を基本としたタイプ

屋外形

シール材を付ける等して屋外でも使用できるようにしたタイプ

ま行

マイクロステップ駆動

ステッピングモーターの基本ステップ角度0.72°を、駆動回路であるドライバの電流制御により、さらに細かくして駆動する方式の事を言います。

巻線

電磁力を発生する為に螺旋状に巻かれた導電体の事を言います。コイルとも言います。

巻線型誘導モータ

巻線型ロータを使用した誘導モータの事です。スリップリングを通して接続した可変抵抗器により、モータの特性を変化させることができます。特に、大型モータに利用されます。

摩擦係数

接触面に働く摩擦力と接触面に垂直に作用する圧力との比で、この時の比例定数を摩擦係数(μ:ミュー)といいます。

モータ

動かす装置つまり「原動機」の事ですが、電動機と表記 すると「電気を使った原動機」の意味になります。英語ではelectric motorです。

モータ効率

モータが電力を動力に変換する際の効率(efficiency)の事です。入力電力に対する機械出力の比を百分率(percentage)[%]で表したものです。

無整流子電動機

ブラシ付きDCモータの欠点である「ブラシが摩耗する」「電気ノイズが発生する」を、ブラシを無くす事で改善したDCモータです。「メンテナンスフリー」「小型化」「モータの効率が高い」「放熱能力が高い」などの特徴があります。「無整流子電動機」「ブラシレスモータ」「brush-less DC motor」「BLDC」「DCBL」とも呼びます。

や行

ユニバーサルモータ

正転・逆転が可能なモータです。正転・逆転ともにほぼ同じ特性を有します。

誘導モータ

回転速度が同期速度よりも若干遅いモータで、誘導モータ(induction motor)や、非同期モータ(asynchronous motor)と呼ばれるモータです。大きく分けると「かご形誘導モータ」「渦電流モータ」「巻線型誘導モータ」に分類できます。

誘導子

コイルなどにおいて、電流の変化が誘導起電力となって現れる性質の事を言います。インダクタンスとも言います。

ヨーク

2つの磁石間を磁束で結合するための鉄心のことです。「継鉄」「yoke」「ヨーク」とも呼びます。

ら行

ラッシュ電流

掃除機や電気ドリルなどのモータ使用機器(誘導性負荷)、電源入力にコンデンサインプット形整流回路を使用している電気製品(容量性負荷)などは、電源スイッチを入れた直後、短時間ではあるが定格電流よりかなり大きな電流が流れます。この電流をラッシュ電流と呼びます。

リラクタンスモータ

同期モータの一種で起動トルクが比較的大きいモータです。リラクタンスモータ(reluctance motor)は、ステータに分布巻ステータを、ロータに突(凸)極かご型ロータをそれぞれ使用します。始動時には誘導モータとして回転し、運転時には電源周波数に同期して回転するもので、50Hz地帯と60Hz地帯で回転速度が異なります。また、このモータはリアクションモータとも呼ばれます。

レゾルバ

回転位置をアナログ電気信号に変換して、位置検出を行なう装置の事です。

レラクタンス

リラクタンス(reluctance)と呼ばれる事も多いですが、学術用語集(物理学編・計測工学編・地震学編)では「磁気抵抗」となっています。

リアクションモータ

同期モータの一種で、起動トルクが比較的大きいモータです。

ロータ

回転する部分の事です。「回転子」「ロータ(rotor)」とも呼びます。ロータについては、10種類に分類できます。

  • かご型ロータ(squirrel-cage rotor)
  • 突(凸)型かご型ロータ(salient-poledsquirrel-cage rotor)
  • 半硬磁鋼ロータ(semi-hardsteel rotor)
  • 軟鋼ロータ(solid-steel rotor)
  • 凸極型珪素鋼鈑ロータ(salient-poledlamination rotor)
  • 微細歯条型軟鋼ロータ(solid-steelrotor with fine teeth)
  • 永久磁石型ロータ(permanent-magnet rotor)
  • 誘導子型ロータ(inductor rotor)
  • 巻線型ロータ(winding rotor)
  • 整流子型ロータ(commutator rotor)

わ行

ワッ卜

電力(電圧×電流×力率)の単位です

ワウフラッタ

ワウ=長い周波の速度偏差です通常1秒以上の変化を言います。大きなものは聞いているとふわふわした変化に聞こえます。フラッター=比較的早い周期の速度変化 1秒間に数回以上の速度変化 ひどい(壊れかかった)ものはビブラートがかかったようになります。ワウは駆動ベルトの伸び、電源回路の変化などで発生し、フラッターはモーターのゴギング(ブラシが極を渡る時に発生)やテープレコーダーの細いキャップスタンの偏芯等で発生します。

A

AC

交流の事です。交流電源で駆動するモータをACモータといいます。

ACモータ

交流電源(AC100V)等を直接モータに繋ぎ、回転する構造のモータの事を言います。

armature

トルクを発生させるための電流を流す装置(ロータ)の事です。「電機子」「アマチュア」とも呼びます。ロータに流れる電流をアマチュア電流と呼ぶ事があります。このアマチュア(armature)は、素人(amateur)の事ではなく、トルクを発生するための電流を流す装置の事を示します。

asynchronous motor

非同期モータの事です。asynchronousとは、非同期と言う意味です。

ACサーボモータ

“直流電源で動作するモータをDCモータというように、交流電源で駆動するモータをACモータといいます。ACサーボモータと呼ばれるモータには、誘導モータと、ブラシレスDCモータとがあります。なぜブラシレスDCモータを、ACモータと呼ぶのでしょうか。これは回転しているブラシレスDCモータのコイルには、まさに変化する交番電圧が掛かっているためです。ブラシレスDCモータというのは、回転原理による分類から、DCモータをブラシレス化したという意昧の名前です。一方、ACモータというのは駆動する電源による分類からの名前といえます。ブラシレスモータの駆動には、矩形波駆動と正弦波駆動があり、さらに最近は、正弦波と台形波の中間lこ近い波形で駆動して性能を高める駆動方法もあります。正弦波だけをACとするか、あるいは矩形波や台形波もACなのかは、各社の考え方に遣いがあり、統一されていません。現状では、ACサーボモータとは「ブラシ付きのDCモータでは無い」という意味に考えた方が良さそうです。

B

BLI則

空中に磁界Bがあって磁界を横切るようにおいた電線に電流Iを流すと電線に力Fが発生する。この力Fの強さをBLI則という。

brush motor

永久磁石式ブラシ付きDCモータの事です。「brush motor」「brushed motor」「永久磁石界磁形整流子電動機」「ガバナレスモータ」「永久磁石界磁型DCモータ」とも呼びます。模型用モータや自動車補機用モータなど世界で一番多く使われているモータです。

brush-less DC motor

ブラシレスDCモータの事です。

BLDC

ブラシ付きDCモータの欠点である「ブラシが摩耗する」「電気ノイズが発生する」を、ブラシを無くす事で改善したDCモータです。「メンテナンスフリー」「小型化」「モータの効率が高い」「放熱能力が高い」などの特徴があります。「無整流子電動機」「ブラシレスモータ」「brush-less DC motor」「BLDC」「DCBL」とも呼びます。

brushed motor

永久磁石式ブラシ付きDCモータの事です。「brush motor」「brushed motor」「永久磁石界磁形整流子電動機」「ガバナレスモータ」「永久磁石界磁型DCモータ」とも呼びます。模型用モータや自動車補機用モータなど世界で一番多く使われているモータです。

C

CCW

軸正面から見て、反時計回りの回転の事を言います。

clockwise

CW(clockwise)の事です。軸正面から見て時計回りの回転方向の事です。反時計回りはCCW(counterclockwise)と呼びます。

CW

軸正面から見て、時計回りの回転の事を言います。

core

モータの磁気回路となる部品の事モータのいわゆる電磁石となる部分に用いられる部品です。コアの構造としては、塊状(かいじょう)タイプのものと積層タイプのものがありますが、一般的には積層タイプが主流となっています。英訳:””armature core

counterclockwise

CCW(counterclockwise)。反時計回りの回転方向の事です。時計回りはCW(clockwise)と呼びます。

D

DC

direct currentの略で直流の事です

DCBL

ブラシレスDCモータの事です。

DCモータ

広い意味では直流(direct-current motor)で動作するモータ全般を指しますが、狭い意味では「ブラシ付きDCモータ」の事を差します。DCモータは、永久磁石を用いる永久磁石界磁型と、永久磁石を使わない電磁石界磁型との2種類に大別されます。

E

EVモーター

電気自動車用モータの事です。

F

fieldflux

界磁束。磁界を発生させるものによって発生した磁束の事です。

H

HB型モータ

ハイブリッドモータの略称です。Hybrid Type(HB型:複合形)モータは、PM型とVR型の特徴を併せ持った構造を持っています。PM型の場合は円周方向に着磁しますが、HB型では軸方向に着磁した磁石を使用し、磁極側を二枚の歯車状鉄心で挟み込みます。この時、N極側とS極側の歯の凸凹が逆になるようにします。

I

insulator

電流が所定の場所以外に流れないように遮断する絶縁体の事です。素材として、ゴムやエナメルといった高分子化合物・樹脂、紙、マイカ、ガラス繊維などが使われています。

IPM (interior permanent magnet)

埋込磁石型(ロータの内側に永久磁石が埋め込まれたタイプ)の事を言います。様々な永久磁石の埋め込み構造が可能です。

IPMモーター

IPM構造(ロータの内部に永久磁石を埋め込んだ構造)をもつ回転界磁形式の同期モータの事を言います。表面磁石型(SPM)に比べて遠心力によって磁石が剥がれる危険を減らす事と、リラクタンストルクを積極的に利用する事が可能です。

inductor

電気を蓄える事や、電流位相を90度遅らせえる事が出来る部品の事を言います。

induction motor

回転速度が同期速度よりも若干遅いモータで、誘導モータ(induction motor)や、非同期モータ(asynchronous motor)と呼ばれるモータです。大きく分けると「かご形誘導モータ」「渦電流モータ」「巻線型誘導モータ」に分類できます。

IPMSM(interior permanent magnet synchronous motor)

IPMモータの事です。

L

loss

電力を動力に変換する際の損失です。エネルギー変換のプロセスでは、入力の一部は動力とならずに、熱になってしまいます。それを損失(loss)と呼びます。損失の中には摩擦のように機械的な原因によるものもありますが、大きな割合を占めるのは銅線内の損失と鉄心内の損失です。前者を銅損(copperloss)、後者を鉄損(ironloss)と呼びます。

M

magnet wire

電流の通路の事を言います導線(conductor)とも呼びます。材料としては銅が一般的ですが、まれにアルミニウムが使用される場合もあります。電線には、電源からモータへと電力を供給するためのリード線と、モータ内部に巻かれて結線された巻線があります。磁界を発生するための電線という意味から、巻線の事を英語ではmagnetwireと称します。また、電線の絶縁材(後述)にエナメル樹脂を用いていた事から、日本語ではエナメル線という名称もあります。現在では、絶縁材に高分子材料を用いていますが、エナメル線の名前だけが残っています。エナメル線の名称は、モータの巻線の部材という意味から、上記の英語magnetwireに対応する日本語として用いられます。

magnetic pole

モータを語る時に「極数はいくつですか?」という問いによく遭遇します。極数、あるいは極(magnetic pole)とは、モータをシャフトに対して垂直に切った面に現れる、磁極の数の事です。基本的には、極数は偶数(2,4,6,8……)です。巻線の方式には分布巻と集中巻があります。集中巻はブラシレスモータに適していて、コイルの結線によって極数を変える事が容易です。6コイルステータでは2極になるような結線と、4極あるいは8極になる結線が可能です。ただし出来上がったモータの極数を4にしたり8にしたりする事は考えられません。9スロットステータでは12極にする事が多い分布巻は誘導モータに適していて、最初から極数を決めて巻線します。小型モータでは4極が多いですが、秒速50あるいは60回転近い高速運転用には2極モータが使われますブラシレスモータが出現する以前の事ですが、分布巻とも集中巻とも言えないような複雑な巻線の結線を変更する事によって、かご型誘導モータの極数を変更する技術が使われた事があります。これは、同期速度を変更して2速度運転しようとしたものを言います。

motor

電動機。(電気エネルギーを、機械エネルギーに変換する物)

N

N-T特性

回転速度とトルクの関係を表したモータ特性の事です。「TN特性」「NT特性」とも言います。また、トルクとモータの電流との関係を表すTI特性図と共にTI-TN特性図とも言います。

P

PMM (permanent magnet motor)

永久磁石を使用したモータの事です。ブラシ付きDCモータや、ブラシレスDCモータなどがあります。

P-Qカーブ

ファンの風量-静圧特性図の事で、吸込み口及び吐き出し口にかかる圧力の損失による風量と静圧の関係を曲線で表したものです。圧力による損失(静圧)が0の場合を最大風量、圧力損失(静圧)が最大の場合を最大静圧と呼びます。

PM

PMモータは回転子(ロータ)に永久磁石を使用したモータの事を言います、永久磁石式モータ、磁石式同期モータとも言います。

PMSM(permanent magnet synchronous motor)

永久磁石同期型モーターの事です。

PM型ステッピングモータ

永久磁石を利用したステッピングモータの事です。

phase

ステータ巻線にどのような方法で電流を与えるかに関係して、「相(phase)」という概念があります。基本になる相数は、1より大きくかつ最小の奇数、つまり3です。3つの相を区別する時には、U、V、Wという記号を付けます。U、V、W巻線は、等間隔に配置されています。その他の相数として、ステッピングモータなどに使われる2、4、5相があります。

PMモータ

PM(permanentmagnet:永久磁石)を使用したモータの事です。ブラシ付きDCモータや、ブラシレスDCモータなどがあります。

PZT

力を加えると電気エネルギーが発生し、反対に電気エネルギーを加えると力が発生するセラミックスの事です。圧電効果、逆圧電効果と呼ばれます。

R

rotor

モータの回転する部分の事です。「回転子」、「ロータ(rotor)」とも呼びます。

S

SPMSM(surface permanent magnet synchronous motor)

ロータの表面に磁石を張り合わせた形状をもつ、回転界磁形式の同期モータの事です。

stator

ロータを回転させるための力を発生させる部分で、「固定子」「ステータ」「stator」と呼びます。
ステータの典型的な構造として、次の4種類が挙げられます。

  • 分布巻きステータ
  • 集中巻きステータ
  • 誘導子型ステータ
  • 永久磁石型ステータ

synchronous motor

同期モータの事です。同期モータは、回転速度と同期速度が等しいモータです。

T

TI特性

トルク(T)と電流(I)との関係をあらわしたモータ特性の事です。モータにトルク負荷をかけた時の電流値になります。

TI-TN特性

トルクと回転速度、電流との関係を表したモータ特性の事です。

TN特性

回転速度とトルクの関係を表したモータの特性図の事です。「TN特性」「NT特性」とも呼び、また、トルクとモータの電流との関係を表すTI特性図と共にTI-TN特性図とも呼びます。

U

USM

超音波モータ(ultra sonic motor:USM)の事です。金属製弾性体(振動子、ステータ)で発生した振幅数μmの固有振動(共振)を、摩擦力によって移動子(ロータ、スライダ)の回転や、並進運動に変換する事で動作します。

V

VR型ステッピングモータ

VR(variable reluctance)形とは、永久磁石を使用しないステッピングモータの事です。細かな歯をもつ軟鋼ロータを使用します。歴史を振り返ると、工作機械やコンピュータ周辺装置用として、いろいろな形式のVR型モータが製造されました。VR型の利点は、機械加工によって細かい歯を刻み、またステータとロータ間のギャップ長を短くする事によって、高い分解能が実現できる点にあります。欠点としては、小型化と大トルク化の両立が困難な事です。そのために今日では、VR型はステッピングモータとしてよりは、むしろブラシレスモータの一種であるスイッチドリラクタンスモータ(switched reluctance motor:SRM)としての利用に関心が集まっています。

Y

yoke

2つの磁石間を磁束で結合するための鉄心の事です。継鉄とも言います。


この用語集については、記載内容を保証するものではございません。ご了承の程、よろしくお願いいたします。

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